----- 4回目の授業 -----
【質問】平等強さの棒の微小要素の体積が,A*dxと求められています.
問題では上面はA+dAなのに,これでは円柱の体積です.なぜですか?
【回答】微小要素の体積を {A+(A+dA)}/2*dx と求めた方が
正確に体積を計算できているという指摘だと思います.
しかし,これを展開すると Adx + dA*dx/2 です.
この第二項は微小量の二乗なので,Adx >> dA*dx/2となります.
そのため,無視しています.
----- 3回目の課題 -----
【質問】3回目のレポートの問3の(2)の「ワイヤーの変形量を1mm未満にしたい」とありますが、
これはワイヤーの直径の方向の変形量でいいのでしょうか。
【回答】その問いは「ワイヤーの長さの変化=変形量」と受け取ってください.
材料力学で扱う変形はそれほど小さいものなのです.
【質問】問3と問4で直径の長さの最小値を求める問題において,
円周率の具体的な値が記載されていないのですが,円周率はπか,3.14かどちらでしょうか?
【回答】最小限の直径を求めたいので数値として直径を求める必要があります.
適切な円周率を使って計算してください.(3.14でも3.14159265359でもどちらでもよいです)
----- 一般的な質問 -----
【質問】課題の答えは有効数字何桁までで求めればいいのでしょうか?
【回答】指定していない場合は,特に,こだわりませんが,
一般的に有効数字3桁で解を求める習慣を付けておくと良いです.
【質問】課題においてmmという単位が出てきていますが、
高校物理ではmに換算してから計算したのですが、
材料力学は極わずかな変化について考えるのでmmのまま計算してよいのでしょうか?
【回答】高校の物理で長さをmで表したのは,SI単位系における長さの基本単位がmだからです.
ただし,1m=1000mmなので,単位がmかmmのどちらであっても表していることは変わりありません.
したがって,どちらでもよいというのが回答です.
別の視点から見ると,例えば自動車のカタログに全長は4500mmのようにmmで表されています.
このように工業製品の多くはmmで長さを表します.